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私(米村)が子ども部屋についておすすめしているのは「お子さんが小さいうちは仕切りのないスペースにしておいて、成長に合わせて部屋の形を変えること」です。開放的な子ども部屋の方が、お子さんの様子を把握しやすいからです。
詳しくは、『建築家と考える家づくり Part1「子ども部屋」』の記事でご説明しています。

とはいえ、子ども部屋の形を変えるとはどういうことなのか、イメージが湧かないかもしれません。
そこで今回は、子ども部屋に間仕切りを作った実例をご紹介します。

舞台は「木造2階建て+ロフト」の構造を持つ「吉祥寺の家」

「吉祥寺の家」は、2009年12月に竣工。
吹き抜けとつながる2階のスペースを子ども部屋にして、仕切りのない空間で2人のお子さんがのびのびと生活していました。

工事前

家の完成から15年近くがたち、お子さんが大きくなったので、広いスペースを2つの個室に区切る工事を行いました。
この家を建てる際には、いずれ間仕切りを作る前提で柱の位置を計算して設計しています。
住みながらの工事は、長期間になるとストレスがかかります。工事を早く済ませるためには、設計の段階から「将来的に、家の形をどのように変えていくか」を考えておくことが大切なのです。
今回の工事は、わずか3日で完了しました。

2つの部屋の間に仕切りを作っています

下の写真は、工事完了後に撮影したものです。
お子さんの個室を分ける壁に加えて、吹き抜けに面した部分にも壁を作り、部屋の中が見えないようにしています。
それぞれの部屋には廊下からドアを開けて入るようになりました。

国産材を使い、木目を見せる無塗装の壁

壁に使っているのは、シナノキ(榀の木)の板で作ったシナベニヤという合板です。
合板には南洋材のラワンもよく使われますが、今回は国産材のシナノキを選びました。オープンだった空間に壁を作ることで印象はだいぶ変わりますが、それでも家全体の雰囲気を壊さないようにするために選んだ素材です。
通常は合板の上から塗装することが多いのですが、合板も木材であるからには、素材感を生かしたいと考えました。きれいな木目を見せるために、あえて塗装せずに仕上げてあります。

部屋の内側から合板を張ることで、吹き抜けの手すりはそのまま残し、デザインのアクセントに。吹き抜けを挟んで反対側にある、ご両親の寝室の壁とも合わせてあります。

ご両親の寝室の壁

家は、住みながら”作っていくもの”です。部屋の作りを柔軟に変えたり、年月がたって変化していく木材の味わいを楽しんだりしながら、長く暮らしていただけたら嬉しく思います。

「吉祥寺の家」の詳細はこちらからご覧ください。

家づくりに関して疑問に思うことがあれば、こちらもご覧ください。
家づくりQ&A

湘南を拠点にする一級建築士事務所 米村和夫建築アトリエ/風のアトリエ
建築家 米村和夫

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