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築37年のマンションを一新!

昨年6月より担当していたプロジェクトが、引き渡しを迎えました。

老朽化した昭和の空間を、空間も機能も生活スタイルも根底より一新
すること、

マンションリフォーム設計及び工事の中で難易度の高い、フルリフォーム、
スケルトンリフォームとも言いますが、リノベーションにチャレンジして
おりました。

本日の紹介は、「(白特殊塗装)天然木化粧合板」と図面に表現しましたが、
カタログによると「塗膜が経年変化しザラザラと剥がれ落ちた表情をリアル
に再現したホワイトアンティークな商品」と説明されています。

楢(なら/オーク)の突き板(合板)につや消しの白色の塗装をかけてから、白の
塗膜を意図的に剥離させ古材風に見せている(ホワイトアンティーク調の)商品。
「白レンガの壁」と並ぶ、このプロジェクトの中で施主お気に入りの「2大素材」
です。

この2つの素材、さらにガラスモザイクタイルが加わり、メインのクロスの計4
素材でまとめる事になりました。それぞれが存在感が大きく、使用場所について
は幾度となく変更を重ね試行錯誤しました。

ザザ1

(上)サンプル写真。

築37年のマンションのリノベーション

築37年のマンションのリノベーション

(写真)解体される前のキッチンの状況写真。キッチンは窓側に移動する
事になります。

築37年のマンションのリノベーション

築37年のマンションのリノベーション

キッチンがあった所は、インテリア家具を置くスペースになります。移設した
キッチンの配管処理の関係で1段上げておかないとパイプスペース(PS)まで
排水勾配が取れません。その条件をプラスに考えて「床の間のような」な
スペースを作り出しました。壁には「(白特殊塗装)天然木化粧合板」を採用し
ています。間接照明(LEDテープ)が効果的に天然木化粧合板壁面に光を照ら
します。

築37年のマンションのリノベーション

築37年のマンションのリノベーション

リビングの壁面も「(白特殊塗装)天然木化粧合板」を採用しています。オーダー製作品
なので幅、長さをリクエストすることができます。今回は幅220ミリ、長さは天井まで
の寸法としている。表現的には突き付けとなるのだが(この厚さでは実加工ができない)、
突き付け部にVカット加工をすると表現力がアップするように思われる。
次の問題は住宅で採用するにはコスト的に厳しい時にどうするかということである。
この商品、探しても代替え品が見つかりません。(安っぽいのはありますが)また木製
建具をラワン合板に白塗装で似たテクスチャーを作り出そうと試みたが、全く似たもの
にはならなかった。ラワンでは木目が弱すぎること、白の特殊塗装が多くの塗装屋には
未知なものでできないこと。が理由である。調べた所、ミルクペイント(ターナー)と
言う塗料がいいとの話がある。

 

 

 

 

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