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鎌倉稲村ケ崎のリフォーム工事の現場が着々と
動いています.床、壁,天井が剥がされて構造
体がむき出しになりました.

衝撃的な光景をみました.筋交いが途中で切断
されて窓が付いています.(写真参照)

これは,何年か前にリフォームをした時に切断
したものと思われます.

筋交いのある壁は「耐力壁」といい構造上重要
な壁になります.木造建築は上の階の荷重を柱
を系由して基礎,地面に伝える役目があります
が,地震の時の横揺れ,台風の時の横から受け
る風圧力に耐える為に「耐力壁」をバランス良
く配置する必要がでてきます.

筋交いを切ったら耐力壁になりません.窓も付
ける事はできません.付けるとするならば,筋
交いを外した
ところで開口を空けることになります.または
同等以上の耐力のある補強をする必要がありま
す.

今までリフォーム工事を担当しどこも同様の事
が露見します.

「筋交いをカットして窓をつける設計をした設
計士がいること」

「その設計士は何も策を講ずる事がなかった」

「実際に筋交いをカットした大工がいること」

「現場で指示した現場監督がいること」

そして「重大なことをしたことを誰も建築主に
伝えてないこと」

幸運にも事故は今日まで起きませんでしたがそ
れは運がいいだけの事.壊れなかった事,人身
事故にならなかった事に安堵します.

誰かが良識をもって「やってはいけないよ」と
言う事ができたのに...

そんなリフォーム工事の実態の報告になります.

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