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「鎌倉稲村ケ崎の家リフォーム工事」の解体が始まりました.

テレビ番組の「ビフォーアフター」では設計者である僕たちが
率先して天井を壊すのでしょうが,”現実の現場”は僕らが動くと
足手まといになるし,工事の保険にも入っていないのでありえな
い演出です.

リフォーム工事は,往々にして既存の家の図面がなかったりしま
す.今回も残念ながらありません.天井裏などは壊してみないと
わからないのがリフォームの宿命です.(リスクも一杯ありますが)

家の歴史がある分だけ解体すると見えない物語が見えて来ます.
いろんなイメージを膨らませながら分析するのも建築の面白さの
1つです.

鎌倉稲村ケ崎の家

鎌倉稲村ケ崎の家

まづキッチンの解体から着手します.キッチンのステ
ンレス製の天板を撤去した所です.裏側もきれいでス
テンレスの耐久性の高さがわかります.

鎌倉稲村ケ崎の家

鎌倉稲村ケ崎の家

キッチンの本体は木製なのであっと言う間に解体され
てトラックの荷台に運ばれていきます.背後のガスコ
ンロセットとフードは油がこびりついていることもあ
り職人さん(大工さん)もちょっと二の足を踏んでま
す.「フードも外さないといけないの?」と冗談で聞
かれたので「よろしければ〜」と返答.

鎌倉稲村ケ崎の家

鎌倉稲村ケ崎の家

天井の撤去に着手します.天井は化粧石膏ボード(ジ
プトーン)のようなボードが貼ってあるのですが,
めくってみると黒い面材が現れてきました!想定外
です.黒い面材は暑さ9ミリのラワンベニアをフロー
リング状に実加工したもので濃グレーに着色してあ
ります,きっと新築当時は意匠として見えていたの
ですがリフォーム時に下地になってしまったと思わ
れます.大工さん「天井が2重じゃないの.仕事量
が2倍だよ....」とつぶやいていますが,とり
あえず笑ってスルーします...
白いはんてん状に見えるのは接着剤のあとです.大
工さん「接着剤で施工されちゃうと壊すの大変なん
だよね(一気に壊せないから)...」

鎌倉稲村ケ崎の家

鎌倉稲村ケ崎の家

窓側の増築された部分は,化粧石膏ボードの下地
は石膏ボードでした.それを剥がしたら屋根が見
えて来ます.なんと!「断熱材が入ってないです
!!」これは,絶句です...

鎌倉稲村ケ崎の家

鎌倉稲村ケ崎の家

天井を無事に剥がし終えた増築部分の天井の下地
となっていた野縁(のぶち)も切除していきます.
この段階で初めて2階床の梁の構成や寸法がわかっ
てきます.今回の設計は床のレベルが上がる(=
天井が低くなる)だけに天井を少しでも上げたいの
です.まだ全部を剥がしてみないと決定できないと
ころもありますが

鎌倉稲村ケ崎の家

鎌倉稲村ケ崎の家

黒いフローリング状のベニアを1枚1枚剥がしてい
きます.次ぎに現れたのは同じく同色に塗られた
梁状の木材,これは構造材ではなく化粧材です.
その間にグラスウールの断熱材が敷き込まれてま
す.それを剥がすと,石膏ボードが現れてきまし
た!「これも撤去するの?」「天井が3重じゃな
い...」「仕事量が3倍だよ....」
とつぶやいていますが.....もはや笑うしか
ないです.


建築家.米村和夫建築アトリエ/風のアトリエWEB
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別荘建築専門WEB(別荘建築×米村和夫)

 

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