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座間市の駅前にあるホシノタニ団地の見学会に行ってきました。

昭和40年代に作られた小田急の社宅である。

それぞれ、築年数も、階数も、構造方式も、給水方法もデザインも違っている

4棟からなる不思議な構成で、一番古い棟で築55年である。

 

しかも、駅前の好立地であるにもかかわらず、一時期、柵が設けられ立ち入り禁止

になっていたそうです。

耐震診断の結果2棟は合格、2棟は補強を実行し、あとはそのまま増改築せずに

リノベーションした実例です。

2棟は一般の賃貸住宅に、2棟は座間市の市営住宅に、その他に民営のカフェと

子育て支援施設。外部に貸し家庭菜園とドックランを設けています。

「身の丈にあった。。。。」は市長の信条であるそうで、身の丈にあった

リノベーションを行っているのは今の時代のキーワードだと思った。

徹底的なコストカットで、(と言うより低予算でと言った方が正解か?)

よくよく見て回ると、本当に予算がないことがとてもよくわかります。よって

室内はクロスを張り替えたレベルとのことで内覧はできなかった。

あえて批判をするならば、「断熱工事は(なんとしてでも)すべきだった。」

予算の問題で断熱工事は既存のままであるとのこと。

 

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建物の妻側(線路側)にそれぞれ4棟のテーマカラーのペインティング
を行っている。「星谷」という地名から「ホシノタニ」に、「星」から
正座をモチーフにしている。

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各棟、各住居の入口にはカラーリングを行い古さ満載の中から
ささやかな新しさ、デザインを垣間見ることができる。

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設備配管にしても、電気の配線にしても「潔く見せる」ことに徹して
いるのが築50年相当の建物のリノベーションのあるべき姿の例として
表現されています。

 

[建築家.米村和夫建築アトリエ/風のアトリエ   URL]090-9847-3200
神奈川県藤沢市湘南の建築家(米村和夫建築アトリエ1級建築士事務所)が鵠沼海岸
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