もう昔の話になりますが....
世界中を見てみたい!という好奇心で,わずかながらの資金を貯めつつ,海外に幾度となく行きました.
初めて足を踏み入れる地は,どこも感動で一杯でした.気持ちも心もワクワクしながら,目に見えるもの全てに感動しながら歩き回りました.
思い出深いのは,独立時,26才の時,リュックをかついで初めてのバックパック旅行でした.いわゆる自由旅行で貧乏旅行とも言われます.ヨーロッパ中の建築を徹底的に見てやろう!と意気込み帰国日未定のオープンチケットを持ち出かけました.当初3ヶ月の予定でしたが,直ぐに変更し4ヶ月半の旅となりました.自由に体全体で感じるヨーロッパは楽しく,心地よく,刺激的でした.長い一人だけの時間は多くの事を考える事が出来ました.
その後,ヨーロッパだけではなく,アジアなどの第三世界にあこがれるようになりアジアへも行き始めました.31才の時,一つの区切りとして出かけた南米の地は英語すら通じない毎日でしたが,日々の感動と興奮は今でも鮮明に覚えています.
建築設計に取り組んで行く上で必要なことのいくつかが,僕の旅の経験から発見しました.あたり前のことですが,お金をかけた豪華な建築だけが立派なのではないこと.質素な素朴な名も無い建築にも大きな,深い魅力と感動があること.そこに生きている人たちの笑顔は自然と一体となり,表情豊かで人間的であり言葉が通じなくても,気持ちが通じ合います.とても,気持ちのよい空気(風)が流れていることでした.
そんな,体験を建築設計に活かしていきたいと考えています.